相続

遺産の相続は、家族・親族間の諍いの原因になることが多々あります。
多少の資産があると相続人は「公平な分配」ではなく、「自分が一番得をする分配」を望むようになりがちなのです。
ここでは、法的に定められている遺産の分配割り当てや相続人の条件などについて解説していきます。

葬儀後の最難関・遺産相続について

明治維新の立役者の一人である西郷隆盛は「子孫に美田を残さず」という言葉を残しています。

誰もがうらやむような財産を残すことは子孫の堕落や周囲からの妬みの原因になるということを戒めた言葉です。

現代においても、遺産相続は葬儀後に襲い来る大変な問題であると言えます。

遺産相続の難しさ

旧民法では、遺産相続はなく家督相続といって長子が全財産と家長の座を引き継ぐ仕組みを取っていました。

シンプルでわかりやすいと言えますが、次男以下の兄弟には一銭も与えられないという不公平さがあったことは確かです。

現在の遺産相続では長子だけでなく他の兄弟にも分配されるようになっていますが、その分遺産の分配について不満が多くなり、騒動の種になりやすくなったとも言えます。

法定相続人とは

法定相続人とは、法で定められた遺産相続の対象者のことです。
ドラマでは遺産相続の話し合いの際に、故人の親戚が自分の相続分を中心に口出しすることが良くありますが、法定相続人になっていない人は遺産相続に参加することは出来ないのです。

法定相続人の優先順位は、「故人の配偶者」「故人の子供」「故人の父母」「故人の兄弟姉妹」となっています。

法定相続人以外が遺産を相続できるのは、故人に配偶者や子供など近親者が居ない場合か遺言状で指名されている場合に限られます。

法定相続分とは

法定相続分は、法定相続人の立場ごとに定められている遺産の分配割合のことです。
法定相続分は法定相続人の優先順位に従って分配されます。

例えば故人に配偶者と子供が3人居た場合、配偶者は2分の1を、子供は残りの2分の1を人数で頭割りした6分の1ずつが相続分となります。

配偶者と両親が居て子供が居ない場合は配偶者に3分の2、両親にそれぞれ6分の1ずつ、配偶者と故人の兄弟が3人居た場合は配偶者が4分の3、兄弟には12分の1と言うように分けられます。

物品・不動産の分配

遺産相続の対象となるのはお金だけではなく、故人名義で所有していたもの全てが対象となります。

対象は土地・家屋などの不動産、宝石・貴金属類や自動車・骨董品などの物品が挙げられます。

お金のように分けるのが難しい物品や不動産の場合、話し合いをしている時点での時価で計算して分配することになります。

場合によっては法定相続人全員で共有する形を取ることもありますが、分割した方が有利に働く場合もあります。

相続放棄について

遺産相続する法定相続人になった場合、「相続放棄」という選択肢が発生します。

相続放棄はその名の通り、法定相続人としての立場を辞退することで相続放棄を宣言すると遺産は一銭も相続できなくなります。

相続放棄をする場合には、「相続での揉め事に巻き込まれたくない」場合と「相続しても損が大きい」場合があります。
なぜなら遺産相続の対象には資産だけでなく借金も含まれるからです。

相続放棄を宣言する場合には、家庭裁判所で「相続放棄宣言書」を取得し自身の戸籍謄本と故人の戸籍謄本と除籍謄本・住民票の徐票を1通ずつ添えて収入印紙と返信用郵便切手を同封して家庭裁判所に提出します。

遺産整理について、さらに詳しく読みたい