お盆・お彼岸

日本特有の行事であるお盆やお彼岸は葬儀と密接な関係を持っているといえます。
夏のお盆は年に一度、先祖や故人の魂が帰ってくる日と言われ、春・秋のお彼岸はお墓参りをするのが慣習となっています。
お盆やお彼岸ではどのようなことをすればよいのかについて解説していきます。

お盆・お彼岸の墓参りと準備について

お盆やお彼岸は慣習としてのお墓参りを行う時期であるといえます。

先祖や家族を供養する為には欠かすことの出来ない年中行事であるといえますが、その由来やどのような準備をすればいいのかを把握している人は少ないのではないでしょうか。

お盆とお彼岸について解説します。

お彼岸の由来

お彼岸は、仏教用語の「彼岸」に准えて作られた行事です。
お彼岸は日本独自のもので、最初に考えたのは聖徳太子であると言われています。

お彼岸は春分・秋分の日とその前後三日間を足した一週間となっています。
彼岸とはこの世である「此岸(しがん)」の対義語で、あの世であり「悟りを開いた者の世界」という意味があります。

彼岸に至る過程のことを「波羅蜜」「波羅蜜多」といい、お彼岸は六つの波羅蜜を修めるための期間とされています。

お盆の由来

お盆は本来「盂蘭盆会」と言い、インドから中国に仏教が伝わる際に発生した行事であると言われています。

元々は修行僧に食事を施す行事であったのが中国に伝わった際に施餓鬼供養を行い故人の魂を救済するという伝説が付加され、日本に伝わった際に現在のお盆になったと考えられています。

お盆は旧暦の7月15日に行われるものでしたが、明治時代に太陽暦が導入された際に8月15日ごろに行われるようになりました。

お墓参りの際にすること

お墓参りはお盆と春・秋のお彼岸で計三回は必ず行くものです。
お寺の方である程度掃除はしてもらえるようですが、家族でお墓の掃除をしたほうが供養になるというものです。

お墓参りをするときは掃除用にぞうきんや細かい所を磨く為の古歯ブラシ、草むしり用に軍手、ゴミ袋などを用意しておきましょう。

バケツやひしゃくはお寺に備え付けのものを借りるか持ち込むようにします。ロウソクや線香は消えないよう風除けなどを用意しておくと良いでしょう。

お墓へのお供え物はお参りした後にお寺で引き取ってもらうか持ち帰るようにしましょう。

お盆・お彼岸に準備するもの

お盆やお彼岸は日本に伝わって以降、独自の風習を養いながら普及していったといえます。

独自の風習はお墓参りだけでなく事前に準備するものにも反映されています。
お盆やお彼岸の時はどのような物を準備すればいいのでしょうか。

おはぎ・ぼたもち

お盆やお彼岸の際はおはぎ・ぼたもちを作ってお供えするのが風習です。

よく言われることですが、おはぎとぼたもちは作り方がまったく同じで作る時期によって呼び方が違うのです。

春のお彼岸の時は季節の花である牡丹に合わせて「ぼたもち」、秋のお彼岸の時には萩に合わせて「おはぎ」と呼ぶのです。

夏と冬は餅のように搗かないので「月知らず」という意味を合わせて「夜船」「北窓」と呼びます。

精霊馬

祖先や家族の霊が帰ってくるといわれるお盆では、きゅうりやナスにマッチや割り箸を挿して動物に見立てた精霊馬(しょうりょううま)を作るのが慣わしです。

きゅうりの馬はなるべく早く帰ってきてくれるように、ナスの牛は帰るのが少しでも遅くなるようにという願いが込められています。

迎え火・送り火

お盆の時には精霊馬だけではなく、先祖や家族の霊が家まで迷わないように迎え火を焚くのが慣わしです。

お盆の終わりとなる8月16日には送り火を焚いて帰りを見守ります。

迎え火と送り火は、焙烙皿によく乾燥させたオガラやマコモを焚いて行います。

送り火では京都の大文字焼きや小さな船を川に流す「灯篭流し」「精霊送り」などが有名です。